今回は少しコンピュータが扱うデータの話。
まずはScratchで
を使ってネコを動かしてみてください。
10歩といえば歩くでしょ!!と思ったらネコ歩かずスーーーッと移動するだけ!!
実はここでの「10歩」は「10ピクセル」のこと。ピクセルって何か?をちょっと遠回りしてみていきましょう。
時刻は8時からいきなり9時にはなりません。8時と8時5分の間には8時1分があります。8時と8時1分の間には8時0分5秒があります。
このように時刻は、切れ目なくつながったデータです。この連続したデータを
アナログデータ
といいます。
階段の段数は、1段、2段、3段ととびとびに変化しますね。2.5段なんてないですよ。
このような、とびとびのデータを
デジタルデータ
といいます。コンピュータはおもにデジタルデータをあつかいます。
かぜをひいたときに、体温をはかりますね。体温はアナログデータです。
昔の体温計はめもりがあって、どこまで水銀が上がってきたかではかりました。みんなは見たことないよね~
今は電子体温計で、36.8のように数字で体温を教えてくれます。アナログデータをデジタルにかえてくれているのですね。
私たちが絵具で絵を描いたとき、虫眼鏡で見ても線はなめらかです。このままではコンピュータは困ってしまいます。
イメージスキャナに絵を読み込ませると、絵の情報を細切れにして、点の集まりに変えます。それぞれの点の色をデータとして覚えます。デジタルデータですね。とても細かい点に分けるので、元の絵と同じに見えます。これであなたの絵も、インターネットで世界中の人に見てもらったり、年賀状にプリントしたり、いろんな楽しみ方ができるようになりました。
スクラッチのステージは
横480、たて360
の点の集まりでできています。この点ひとつを
ピクセル
と呼びます。
「10歩動かす」の命令で、ネコは10ピクセル分移動します。本当に歩いてるように足を動かしたければ、コスチュームを使いましょう。